大村あつしオフィシャルブログ

ペトラ・クビトバが、今シーズン初優勝です！

ボクは、「クビトバはリオ・オリンピックでスランプから抜け出した」と以前書きましたが、それを証明するかのように得意のニューヘイブンでも準決勝に進出し、しかし全米オープンでは４回戦でアンジェリック・ケルバーに敗れ、東レPPOでもオリンピックに次いで再びモニカ・プイグに敗れ、不調ではないけど絶好調でもないという、

「生きている状態と死んでいる状態が混在した、シュレーディンガーの猫」状態だったのですが

完全に復活ですね！(*^^*)

この日を10ヵ月待っていました！(*^^*)

6-1、6-1で、前日のシモナ・ハレプ戦に次いで「ノーヒットノーラン」試合。

ドミニカ・チブルコバには申し訳ないのですが、ヒッティングパートナー相手に練習しているくらいの楽勝でした。

これで武漢オープンは二度目の優勝なので、よほど相性がいいのだと思いますが、明らかにセレナの時代が終わりつつある今だからこそ、来年は３度目のグランドスラム優勝、いえ、いっそのことこれからの２年でキャリアグランドスラマーを目指してほしいですね。

２年後には、97年組が相当強くなっているでしょうし、現在試合に出られないマリア・シャラポワもビクトリア・アザレンカもまだまだ戦えます。

シャラポワは10月の裁判所の判決しだいでは来年の復帰もあり得ますが、テニス界が世代交代をしているこれからの２年間は、クビトバに限らず、20代後半の選手にとっては大きなチャンス、いえ、もしかしたらラストチャンスになるかもしれません。

ただ、クビトバのこのテニスは、クビトバだからできるテニスです。

そして、その右利きバージョンが、同じ身長のガルビネ・ムグルサですが、この大会のクビトバを見てわかるとおり、パワーテニスは爆発力で一気にランキングポイントを稼げますが、一度ドツボにはまるとまったく勝てなくなるテニスであることも、やはり今シーズンのクビトバとムグルサが証明しています。

この大会のクビトバの強さは異次元で、解説が、”Petra Tornado, Hurricane, Typhoon!” と言っていましたが、要するに人間の力ではどうにもならないという、もうその世界に行ってしまっていますので(笑)、他の女子選手も色々と思うところはあると思いますが、「クビトバやムグルサにこのテニスをされたらしかたない」と割り切って、自分のテニスを見失なわないでほしいですね。

いずれにしても、クビトバの今年初優勝で、最高に幸せな気分です(*^^*)

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